落語好き腐女子の酒日記(仮)

落語と酒が好きな腐女子の日記です。

「濡れてる」って感じた話

職場の流しを掃除しようとした時のことだ。
横に置かれていたペーパータオルの束に誰かが思いっきり水をかけてしまったらしく、水を吸い込んでほとんど使い物にならなくなってしまっている。
誰に言うとでもなく
「ビショビショじゃん」
と呟いて脇に置くと、通りがかりのSさんが
「すみません。片付けてもらっちゃって」
と言ってきた。
「いやいや、Sさんがやったわけじゃないんですから謝る必要なんてないですよ」
「でも私、感じたんですよ。すっごく濡れてるなって」
と言ってきた。
普通なら
「確かにめっちゃ濡れてますもんね」とか「新しいペーパータオル出さないとですね」
と言えば話はそこで終わった。
私は疲れていて、頭の回転が悪かった。
(感じて濡れてるとか、なんでSさんいきなり下ネタ言ってきたんだ?)
と思ってしまいポカンとした後、自分の勘違いに気付いて狂ったように笑い出した。
その様子を見てSさんが
「突然どうしたんですか!?」
戸惑いはじめた。
「いや、あの……『濡れてる』って『感じた』って言うから……その……」
笑いながらそう言うと、Sさんも意味を察したらしく
「バカーッ!」
と言って笑いながら肩を叩いてきた。
それを見た周囲の人が何事かと振り返った。
日本語って難しい。