落語好き腐女子の酒日記(仮)

落語と酒が好きな腐女子の日記です。

【落語会レポ】2月6日 PAN☆TEE 新メンバー探しの旅レポ 〜オナニスト達の狂宴〜

 

お久しぶりの更新です。

2月6日、ミュージックテイトで開催された『PAN☆TEE 新メンバー探し』の会へ行ってきました!
以下感想です。(会が終わった後勢いで書いたので誤字とかあったらすみません。後で編集するかも)


吉好 『勃起刑事(デカ)』
「中学生男子が作ったのかよ!」とツッコミたくなるような話。
まあ、勃起したチンコはツッコむものですけどねwwww
初のピンク落語ということでしたがお得意のアニメネタや、知人の性癖暴露を挿れたりw
本当に吉好さんってピュアっていうか天然というか、エロのレベルが中学二年生という感じがするw顔は一番スケベなんだけどね(※個人の感想です)


ぽんぽ娘 『童貞保険』
人に見られてヤるのは実は今年初めてというぽんぽ娘嬢。もう小ネタが面白くてw酒の席で使いたくなるようやエロフレーズが満載!
ウッカリ保険に入っちゃうと大変なことになるというメッセージも入っているのかなw(多分違う)

童貞を捨てたい、けれど風俗は嫌で、ちゃんと愛し合った人と捨てたい。

男っていつの時代も身勝手で、わがままでそれでいて可愛い生き物ですわね。

 

昇也 『あげぱん』(作:鯉白)
『成金(なりきん)』メンバーとしても有名な昇也さんが玉金(たまきん)の話をしているこの会にゲストとして出るなんて…!
しかも鯉白さんの狂った魅力が詰まった『あげぱん』をやるなんて!
そりゃあさ、鯉白さんが自分の思いを詰め込んだ落語なんだから鯉白さんの『あげぱん』がとても自然で美しいのは当たり前。
けどさ、『あげぱん』は昇也さんも言っていたけど、本当に完成度の高いネタだから、違った人がやるとまた違う一面を見せる。
ドリカムの『未来予想図II』や中島みゆきの『糸』のような名曲をいろんな歌手がカバーしてそれぞれ違う魅力がある様に。
昇也さんのあげぱんは本当に正統派の『あげぱん』だった。
昇也さんには鯉白さんの様に内側に秘めた狂気があるわけではない。だけどハマる人にはハマるけど人によっては拒絶反応が出てしまうようなクセの強い味がする鯉白さんの『あげぱん』を、昇也さんは本来の魅力を全く崩さないまま誰もが食べやすいような形で提供してくれた。そんな感じだ。
昇也さんは本当にどんな落語にもなじむ力を持ったスゴイ噺家さんだなぁ、と改めて思った。


トーク お悩み相談
※めっちゃ長いので割愛。早漏って大変なんだね。

 

瀧川鯉白 『オナニスト
瀧川鯉白という男は狂っている。
だけど、彼はとても論理的で、それでいて詩人的でもある。それが私の印象だ。

頑張っても報われない、思うような結果が出ない、人間誰しもそんなことがあるだろう。

そんな男の前に悪魔が現れて告げた。
「何故お前が苦しんでいるのか教えてやろう。神は変態だからだ。お前が苦しむ様を見て悦んでいる。神はお前でオナニーをしている。神のズリネタになるな。お前が神でオナニーをしろ」
そうして男はオナニストとなった。
彼女にオナニーを見られ事情を説明するも理解はされない男。
そんな男に対し、彼女は「オナニストとしてのオナニーを私に見せて」と言った……。


話は変わるが、私は先月、生まれて初めて能を観に行った。
着物を着た人がめっちゃゆっくり動いて何かボソボソ言ってて、眠くなるという噂のアレである。
私が観たのは『羽衣』という演目だった。
簡潔に言うと、男が地上に落ちた天女の羽衣を持って帰ろうとすると「それ私の羽衣だから返して🥺」と懇願されたので「踊りを見せてくれたら返すわw」と言った。するとめっちゃ美しい舞を見せてもらった…という内容だ。
はっきり言って前半は寝かけていたのだが、後半の舞のシーンの美しさは能の知識が全くない私でも惚れ惚れする美しさがあった。
数少ないセリフも半分以上、理解できていない。その上、舞はめちゃくちゃゆっくりだ。
それなのに私はただただ、言葉にならない美しさを感じた。言葉にできなくても美しいものは美しい。

オナニストの男のオナニーはそれと同じだった。
客席は笑っていたが、この男は、鯉白は、高座の上で本気でオナニストとしてのオナニーをしている。
この小さな高座の上で、服を脱いでもいないのに、オナニーが見える。しかも言葉にできないほど美しいオナニーが。まるでそれは天女の舞のような神々しさ。
オナニーにおける芸術性なんてものは私には分からない。けれども、彼はオナニーで神に挑んでいる。その姿は何て美しいんだろう。
私は濡れた(瞼が)。

以前、彼の別のオナニーシーンがある新作落語を聞いた時、脱いでいないはずの彼のチンコが確かに見えた、ということがある。
柳家小三治師匠をはじめ、名人と言われる落語家達の『時そば』を聴いた時、ないはずの蕎麦の器が見えた時の様に。
今、日本の落語界に彼ほど美しく高座でオナニーできる落語家がいるだろうか?いや、いない。
瀧川鯉白という男は高座の上のオナニーに一切妥協をしない。高座の上で射精をしそうな勢いで、汗だくになり、手を動かす。
チンコは出していなくても、触ってすらいなくても、本気でオナニーをする。


彼女は彼のオナニーの美しさに涙を流し、オナニストとしての男を支えることを誓った。
彼女が立ち去った後、男は微笑む。「あいつ、勝手に自分で納得していきやがった。あいつもとんだオナニストだな」

これで落語は終わり…そう思った瞬間、『オナニスト』の顔から『鯉白』の顔に戻った。
「この落語もオナニー」
悟りを開いたかのように呟く鯉白の姿には五光がさしているかのように見えた。


その直後、

「俺はオナニストだ」

と悪魔が乗り移ったかのように叫びながら高座から降りていく。
これで落語『オナニスト』は終わりなのだろうか?
いや、彼のこの落語は高座を降りた今も続いているのではないか。
彼の中に「神でオナニーする」という気持ちがある限りこの落語に終わりはなくて、もしかしたら彼の人生そのものが『オナニスト』という長い長い落語そのものなのかもしれない。

そしてこの文を書いて…否、カいている私もまたオナニストなのかもしれない。


ところで、男は悪魔が現れた、と表現していたが果たしてそれは本当に悪魔だったのだろうか。
狂わされた、という面だけを見ると悪魔かもしれない。だけど、神でオナニーするという救いを教えれくれたソレは男にとっては悪魔ではなく実は救世主だったのではないだろうか。

 

 

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