落語好き腐女子の酒日記(仮)

落語と酒が好きな腐女子の日記です。

ゲストに学べ!はみ出せpan⭐️tee 公演レポ

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『狂っていた。何もかも』

会が終わった直後、動揺した私がツイッターに書き込めたのはこの言葉だけだった。


一晩経ち、落ち着いてきたので会の感想を落ち着いてカクことにする。
ちなみにカクというのは業界用語でセックス という意味らしい。
女とセックスすることをタレをカクと言うらしい。
何で女をタレって言うのかしら。教えてエロい人。

そもそもpan⭐️teeって何ぞやって人はこちらの画像を見て。

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まあ要するに落語家三人によるユニットである。

ちなみにこの日の同時刻に新宿のミュージックテイトでは神田松之丞さんや柳亭小痴楽さんらが所属する芸協二ツ目の大人気ユニット成金(なりきん)の最終公演で盛り上がっていたらしいけど、こっちは玉金(たまきん)の噺をしていたよ!


ちなみにこの日の会の演目はこんな感じ

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なんとこの会に落語芸術協会の大御所、瀧川鯉昇師匠がゲスト出演!
こんなことあって良いのでしょうか!?

そんなこんなで以下レポです。
一人一人文体変えた感じになったけど、本能のままに書いたらこうなっただけだよ。

芋俵 あら馬
昼はPTA会長、夜は落語家という芸術協会期待の新星、三遊亭あら馬さんがこの会の前戯…じゃなくて前座として登場!
二児の母でありながら入門して、PTA会長を勤めながら前座修行をしているのに、下ネタと若い男が大好きというツッコミ所が満載(性的な意味ではないよ!)の前座さんだよ!
明るく元気でそれでいて色んな意味で好奇心旺盛で大胆。まさにこの会の前座としてこれ以上の適任はいないお人だよ!
ちなみに師匠である三遊亭とん馬師匠とのLINEスタンプが発売されている。

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みんな買ってね。使い勝手抜群だよ。

時援交 ブラ坊
ブラ坊さんの新作(改作)落語としてファンの間ではお馴染みの一席。
名作古典落語時そば』のパロディで援交でひっかけた女から代金千円をだまし取ろうという間違いなく百年後も残るであろう名作。

性留守レディ ぽんぽ娘
お色気代表、桂ぽんぽ娘嬢。(嬢ってつけると途端に風俗店のレポ文っぽくなるが、さん付けするのは何だが逆に失礼な気がするので尊敬と敬愛を込めてぽんぽ娘嬢と呼ばせていただく)
マクラで仕事をとっていると豪語するだけあってそのおしゃぶり…いえ、おしゃべりのテクはかなりのもの。
ぽんぽ娘嬢の新作の会には小生も何度か足を運ばせていただいておりますが、今回は初聴きのセックスレスの話。正直、ラストの展開については思うところはあるものの、それが女の性のリアルなのでしょう。タイトルの『性留守レディ』という名前のセンスの良さは流石ぽんぽ娘嬢。これからますますテクを磨いて指名が取りにくくなること間違いなしでしょう。

持参金 鯉昇
困ったように笑いながら出てきた鯉昇師匠。
一体この会でどんなネタをぶつけるのかな、と思ったらいきなりバレ噺(エッチな小噺)を披露!
そして更に実名を出して先輩に自分の女が寝取られた話をはじめ、カイた話なのにとてもここにはカクことができないあんな話こんな話が次々と飛び出します!
そしてそこから『持参金』
もうね…すごいの。鯉昇師匠、古典落語でありながらpan⭐️teeの世界観を崩さず、でも下品になりすぎず、サラッと爆笑をかっさらう。
カッコいい。鯉昇師匠に惚れ直した。


〜お仲入り〜
※お中出しというベタなボケは流石に言わなかった。
ちなみに前座のあら馬さんは自分の高座以降ずっとパンティをかぶって高座返しをしたり、アンケート回収をしていたよ!

お悩み解決コーナー

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このコーナーだけ写真撮影OKだよ。
ユニットの三人に加え、鯉昇師匠、そして前座のあら馬さんも参加。
お悩み解決コーナーということで仲入り中に集めた匿名アンケートを五人がお答えするという。
匿名アンケートなだけに内容は伏せますが、落語界の裏事情が色々漏れ出すスゴイ展開にw
パンティかぶってるあら馬さんが可愛かった。


あげぱん 鯉白
この男、とんでもなく色気がある。
別にイケメンとかじゃない(※主観です)。ただ狂っているのだ。純粋に美しく狂っている。
高校生の客がいるのを確認して、その上で、高座の上で自分のオナニーを再現し始めたのだ。
彼がオナニーをする時に描くストーリーというのは、いきなり怪しい手に体を弄られ気持ちよくなってしまうというものらしい。
それを本気で高座で演じる。
pan⭐️teeに来る客でもドン引きしている人がいたかもしれない。
でも私は狂ったように笑っていた。
(やばい、この男に飲み込まれる)
そう思った。照れなんて一切感じない、高座で本気でオナニーを再現しているのだ。
確かに彼は着物を着ている。ただ、私の目にはまるで裸であるかのようにいやらしく見えた。
いや、違う。着物を着ているからこそ、いやらしい。エロいのだ。
紋付羽織を着ている落語家が目の前で自分のストーリープレイオナニーを再現する。
この時点で一席の落語であった。
自らを何者かに支配され快楽に落(堕)ちていく噺を語る。そう、これがまさに『落語』だ。

後に語った新作落語、確かに面白かった。性に狂った男達が走る、甘酸っぱく、緩やかで、静かに感じる狂気。どんな精神状態であればこんな落語が造れるのであろうか。だが、あの本気のオナニーを見せつけられた後に聴かされる新作落語…あれはセックスでいうピロートーク、まさにマクラみたいなものだった。
あのオナニーの再現こそが彼の落語における本編だった。

マクラの方が本編で本編の方がマクラで。


正直客席にはポカンとしている人もいた。

だが、これぞまさに落語だ。

 

瀧川鯉白は天才落語家だ。


心からそう思った。