落語好き腐女子の酒日記(仮)

落語と酒が好きな腐女子の日記です。

男性に自分から連絡先を渡した話

少し前のことであるが、コミュ障で司馬遼太郎似の私が勇気を振り絞って男性に連絡先を紙に書いて渡した。
いや、一目惚れしたとかそういうのではない。
っていうか内容は特に面白いものではないが、その経緯を聞いてほしい。

最近人間関係でちょっとしたトラブルを抱えていた。
まあ、人を怒らせたとかそんな感じのことである。
私の怒らせた人が職場の人とかではないので、周囲の人に込み入った相談ができない。
怒らせた人はメールができないし、電話には出てくれない。
大人なんだから自分で何とかしろ、って感じだが私はどうして良いか分からずに悶々と数日過ごしていた。

そこでふと思い出した。
仕事でたまに会う男性(仮名Hさん)が私の悩みの原因の人と知り合いであるということを。
それにHさんは愛想が良く、面倒見が良さそうな印象だった。

幸い、Hさんと会うチャンスがすぐにあった。

しかし二人でゆっくり話すのは難しい。
そこでメモ帳にメッセージを書いて渡すことにした。

『どうしても相談したいことがあります。
Hさんにしか聞けないことなんです。(恋愛系ではないです)
ご迷惑なのは分かってますが、相談に乗っていただけないでしょうか?
xxx-xxxx-xxxx  名前』

こんな内容である。
辺りに誰もいないのを再度確認すると、Hさんにそっと近づきメモを見せた。

見せてから(『恋愛系ではないです』って文、言い訳みたいでかなりキモいな)と後悔したがもう遅い。
彼は驚いた表情をしたものの、すぐにメモを受け取ると、小声で「了解です」と言ってメモをしまった。

そして仕事に戻る。
休憩時間にスマホを開くと彼からメッセージが入っていた。
「何でも言ってくださいね」

それから数通メッセージのやり取りをして、電話で詳しい事情を話して悩みの相談に乗ってもらった。
その後お礼のメールをした。
すると
「○○さんは難しい性格の人なので気にする必要ないですよ。
今度ご飯でもご一緒できれば幸いです。
私も何か良いアイディア思いついたら連絡します。」
という内容の返事が来た。
完全に社交辞令であるがとても嬉しかった。
私も
「ありがとうございました。
お礼をかねてお食事、ぜひ行きたいです。
また何かありましたらよろしくお願いします」

と送ったが連絡はそれっきりない。そしてHさんともしばらく会えてない。

Hさんとは付き合いたいとかは一切ないが、面白い人なので友達になりたい。
しかし、十歳以上も年下の私から「お礼に食事をご馳走させてください」とは言いにくいし、仮に誘ったとして彼女とかに変な誤解を生んでしまうのは申し訳ない。

でも、普段なら私が自分から親しくない人に連絡先渡すとか、そういう行動とるなんてことしないのに。
相当追い詰められていたのだろう……。


とりあえずHさんより私の方が出世できるようにもっと勉強しよう。
そして、その時に私が彼にご馳走しよう。

 

ちなみに怒らせた相手の機嫌はまだ直っていない。