ゴリラとテディベアと缶バッジ

以前、某落語家さんの真打昇進の会の時「先着５名に特製缶バッジをプレゼント」という企画があった。

上の写真のように真打昇進する落語家さん（男）がテディベアを抱えているという「誰得だよw」みたいなデザインだったのだが、その落語家さんのファンだったのはもちろん、『ゴツい男性と可愛いもの』という組み合わせに弱い私はこの缶バッジがめっちゃ欲しかった。
（落語家さん本人や関係者に特定されると怖いので顔は隠します。もしこの落語家さんがどなたか分かっても触れないでください）

私はその日、仕事を早退し、一時間前から会場付近にいた。
会場にはまだ誰も並んでいない。
今並べば確実に缶バッジが手に入る。
だが、一番最初というのは並びにくい。
何だか気恥ずかしい。
「コイツ、どんだけ楽しみにしてんだよw」と落語家さんや他のお客さんに思われるのかもしれない、と思うと恥ずかしかった。
それにファン歴が浅い私が一番最初に並ぶのは申し訳ないという気持ちもあった。
結局私は少し離れた所で、本を読みながら列を観察し、二人並んだところでなるべく自然な感じに三番目に並んだ。
無事に缶バッジはゲットできた。
だけど、開演する前に何だかドッと疲れた気分になった。
もちろん、その日の落語はそんなことを忘れさせてくれるくらい楽しいものであったが。


そしてこの時から思っている。

「落語会や寄席って開演何分くらい前に行くのが理想なのか？」

皆さんは休日に寄席や落語会に行く時、開演時間のどれくらい前に会場に着くようにして家を出ますか？
開演時間の前でなく開場時間の前に着くように心がけてるっていう方もいますかね……？
（仕事帰りとかだと、開演ギリギリになるってこともあるでしょうが、休日に家から会場に向かうとしての場合）

私は途中で電車が止まるなどの交通トラブルがあることや、始めて行く会場だと道に迷うことを考えて開場の十分前くらいに会場に着くようにしていますが、本当は何分くらい前に行くのが会場側、落語家さん側からみてベストなのでしょうか。
そもそもそんなの気にしているの私だけでしょうか？

ホール落語など席があらかじめ指定になっている落語会は開演五分前になっても、あらかじめ席が決まっているのでさほど問題はないでしょうが、寄席や当日券のみで全席自由席の落語会ではどれくらい前に並んでいるのがベストなのか未だにわかりません。

小さな会場で、なおかつ周りにお店が集まっている飲食店街ですと、あまりに早く行くと会場の方や近隣の施設に迷惑がかかってしまうな、と考えてしまいます。
ですが、当日自由席の落語会では早めに並んでいい席を確保したいなという気持ちもあります。
また、開場前に私が一番乗りで並んでいるという絵を想像すると、何だか申し訳ないという気持ちが湧いてきます。

結果、私の考えた今の所の最善策は、開場前に到着し、お客さんが五人前後並んだのを遠くの陰から見計らって並ぶと言うものです。

だけど、繰り返しになるけど、こんなこと気にしているのやはり私だけな気がする。

私ってホント生きづらい人間である。