落語好き腐女子の酒日記(仮)

落語と酒が好きな腐女子の日記です。

一歳児にリップロールの指導を受けた話

友人に子供が生まれたという話を聞いた。
会いに行こうと思っているうちに早いもので生まれてから約一年経ってしまったのだが、先日ようやく都合がついて会いに行くことができた。

二年ぶりくらいに会う友人はすっかりお母さんの顔になっていて、一人称が「ママ」になっているのに時の流れを感じた。
ちなみに旦那さんにもお会いしたが、とても感じの良い方であった。


友人の子供は女の子で現在十一ヶ月。もうすぐ一歳の誕生日を迎えるということだ。当たり前だが言葉もしゃべれない。

最初は警戒されていたが、ずっと笑顔で話しかけていたら、どうやら私に興味をもってくれたor「コイツ、しつこいからちょっと遊んでやるか」と思ったのかニコニコ笑いながらペタペタと私に触れてくる。
可愛い。でも抱っこしようとしたら泣かれた。
ママから少しでも離れるのが嫌らしく、友人が飲み物を取りに席に立っただけでも泣き出すほどだった。
「ご飯作る時なんか大変だよ」と言っていた。
世のお母さん達ってホントすごいな。


プレゼントに一歳児以降にオススメという人気の絵本のシリーズセットを持って行ったのですが、絵本を嬉しそうにめくって絵を指差していました。この時点で「この子めっちゃ賢いんだろうなぁ」と思った。
ちなみにカメラ目線で写真も撮らせてくれました。

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友人と話しながらお茶をしていたら、娘ちゃんが下唇をプルプル震わせはじめた。いわゆるリップロールというやつである。
真似しようとしたが、私はこのリップロールというのができない。
それを見ていた友人が「下手だね〜」と言って笑いながら娘ちゃんと二人でリップロールをして仲の良さを見せつけてくる。
く、悔しい……。
私も真似しようとするが上手くいかず、友人に馬鹿にされる。
すると娘ちゃんが突然私の下唇に人差し指を当てて私の目を目を見てリップロールをしてくれた。
どうやら見本を見せてくれているようだ。
終わった後も指を離さず私の目をじっと見てくる。
多分「あんたもやってみなさい」ということのようだ。

しかし、やってみようとするが上手く唇を動かせない。
そうすると娘ちゃんがまた可愛らしくプルプルと下唇を震わせる。
まるで「こうやるのよ」と教えてくれているようだ。
しかし私が上手く出来ないでいると、呆れられてママに抱きついてしまった。

だが自分で見本を見せ、相手にもトライさせ、相手ができなければもう一度見本を見せる、という一歳児とは思えぬ指導の上手さ。

この娘ちゃんは間違いなく優秀な指導者となるだろう。
この子が成長して会社を起業したりしたら、そこに私も雇ってもらおう。

でもこの子が大学を卒業する年の頃には私は40過ぎになっている。
果たして雇ってもらえるのか。
それが気がかりだ。